モンスターハンターF 妄想生活 第5話
Re「やっと現れたか…親玉が」
手持ちの弾丸は十分にある、しかもこちらは一方的に攻撃できる位置にいる。
絶対優勢。
奴はこちらにその自慢の牙を当てることもできない。
しかし…予想外だった。
どこの新米かわからないルーキーハンターがいる。
別にあいつに弾が当たろうが、ドスランポスに食われようが知ったことじゃない。
だけど…
そんな夢見の悪いこともできない。
仕方ない、ここは彼を援護しつつ、奴を倒すしかない。
Re「っち…やりにくいな」
そう言いつつ、新たな弾奏を装填していく。
Re「まずはこいつで…様子を見るか…」
下を見ると、新たに現れた敵にしどろもどろになっている新米が見える。
Re「来るよ!武器を構えて!」
その声に反応した新米狩人は、盾と剣を構え、やっと戦闘態勢に入った。
Re「援護する!弾に当たるなよ!」
?「おう!」
強気なのかそれとも虚勢なのか…まぁいい。
戦えそうだ。
第1射、通常弾L2
サイトスコープの中に、奴の身体を完全に捕らえた、後は引き金を引くのみ。
銃口から閃光と爆音と共に発射された弾丸は、奴にとって音が聞こえたと同時に自らの体に突き刺さる音速の矢。
避けれる距離ではない。
しかし、すでにスコープの中に奴の姿はなかった。
Re「ちぃ」
続いて2射、3射と撃つが、奴は悉く避けていく。
だが避けているうちに下にいる新米との距離が近づいている。
これならば新米と挟み撃ちにできる形になった。
だが、本当であれば、奴に気づかれないうちに狙撃する予定だったものを…
一瞬、そんなことを考えてしまった。
何?
私…何か焦ってる?
いや違う。そんなことはない。たかが3発外しただけ、この場所からなら敵の攻撃を受けることもない。確実に奴を仕留めることができる!
大丈夫…もう…
そう心に言い聞かせても、指が引き金を引くことができずに震えている。
大丈夫!
さっきの2匹にだって躊躇なく当てられたじゃないか!
こんな雑魚ごときに焦るな!
落ち着け…落ち着け…
もうあんな事繰り返させない。
自分の中にチラチラと燃えるように燻っていた「迷い」を押さえ込み、再度銃口をドスランポスに向ける。
今度は外さない!
Re「次弾装填!」
通常炸薬の弾丸より貫通力のある貫通弾へと変更し、奴の頭部に狙いを定める。
スコープからは、新米狩人の姿は見えない。
ドスランポスを見ると、横わき腹に深い傷が見える。
この短時間であんな傷を?
その時、スコープの視界外から叫ぶ声が響き、小さくなにかつぶやいているのが聞こえた。
新米狩人の…声?
何か先ほどよりも違う感じがする…
そして、高々と笑う声が聞こえた後、ドスランポスの足が溜め状態に入った!!
まずい!
あれは奴らの最大の攻撃である飛び掛りの合図だった。
牙、爪、足の鈎爪全てを獲物にめがけて、全体重をかけた攻撃。新米狩人に防げるわけがない!
Re「下がって!ライン…!」
何故だろう…
盾を構える新米の姿に彼の面影を見て、思わず叫んでしまった…
頭を左右に少しふり
今は考えるな!彼じゃない…
彼じゃない!
今は自分にできることをやらないと!
そして…ドスランポスが大きく跳躍した瞬間。
完全に空中にいた奴にとって、体勢を直すこともできない。頭部への直撃をくらい、後方に飛ばされていくドスランポス。
Re「…よし!」
確かな手ごたえがあった。
仮に立ち上がっても、これが致命的な一撃に変わりはないだろう。
そのはずだった…
洞窟内に響き渡る爆音が、この戦い、いや、今後の俺の戦いの全ての始まりの合図なんだと思っていた。
崖の上の女が放った銃弾は、確実に奴に当たった…ように見えたが、わずかコンマ何秒の差で、目の前の狩人は右に避ける。
続いて発射される弾丸を交互に避け、クケケケと笑い始めた。
ナマ「へっ…そうでなきゃよ!」
覚悟は決まっていた。
左手に持つ剣を握る力が、今までにないほど力強く感じられる。
気がつけば、あのおやっさんが仕込んだ紐のような物が筋肉を締め付け、さらに力を引き出しているように思える。
これならいける!
湧き上がる闘志が身体から吹き上がり、一気に距離を縮めにかかる!
彼女の撃った弾丸のおかげで、奴は知らないうちに俺との距離が近くなっていることに気づいていなかった。
先ほどの弾丸を撃った後、一時的に崖上の方に注意がいった蒼き狩人は、自分の真横から闘気を纏いながら向かってくる狩人の姿を見た。
上からの狙撃よりも、今はこいつが先だ。
そう直感したドスランポスは、体勢を変えた。
来る!
これは防ぐしかない!
思ってるよりも先に盾を構えていた。
両手と嘴で、体重をかけた奴の一撃。
様々な生き物を絶命に追い込んだ、その鋭い牙と爪の一撃はとてつもなく重い一撃だった。
狩人と狩人の戦い。
双方譲れない思いがあるから倒れるわけにはいかない。
倒れる前に倒す!
それしか生き延びる方法はない。
金属製の盾に奴の爪が食い込んでくる感覚が、それを実感させる。
ナマ「ぐぅ…ぁ」
盾で防ぎきれたと思ったのも束の間。盾に食い込んだ爪を器用に上に上げ、ガラ空きとなった俺のわき腹めがけて奴の恐ろしく鋭利な嘴と牙が潜り込んできた。
盾を戻そうにも、奴の爪がしっかりと食い込んでおり、ビクともしない。
やられる!
兜の間から見える奴の目は…
俺を倒し、仲間への血と肉とさせるための殺気が見えた。
その刹那、自らの意思とは関係なく、剣を持つ左手が高々と上げられた。
(ガラ空きなのはお互い様、だがどっちが早えかな?)
心の中で、俺に戦えと囁いていた声がそう言った…ように思えた。
高々と剣を上げている瞬間、俺は奇妙な時間軸の中にいた。
あと数十cmで俺のわき腹を噛み千切ることができるのに、奴の動きが止まっているように見える。
奴だけじゃない。
滝の水飛沫が地上に落ちるのでさえ、まるで空中に見えない糸があるようにそこで止まっていた。
全ての世界の時が止まっている・・・?
そんなことがありえるのか?
(さぁ…何してる?今てめぇにできるのは一つしかねぇだろ?)
一体何を?
(…てめぇで考えな)
…
(他人の助けなんか考えるな…てめぇのケツはてめぇ…でな)
そう言われて崖の上を見ると、援護してくれていた女性は銃口を下に下げ、震えていた。
何かが彼女におきたのだろう…
(早くしねぇと…おめぇ食われちまうぞ?」
そうだ…
この剣をあいつのわき腹に刺せれば…
(そう、それでいい)
この剣で…奴を切り裂いてやればいいんだ。
(ふっ…それでいい!!ふっふははははは!!)
不気味な笑い声と指示に従い、止まった時の空間の中で、俺は高々と上げ、力強く握った剣を奴のわき腹めがけて突き刺した。
ナマ「ぬぅああああああ!!!!」
…
いつも家にいる猫のために料理している時に切る肉よりも硬い感触。
鱗と硬い表皮があるからだろう。
しかし俺の剣は鱗に当たった瞬間、鱗を、表皮を、そして奴の肉をも切り裂いた。
ギャオと断末魔にも似た声をあげ、奴はあと数cmで俺のわき腹を噛み千切れたにも係わらず後ずさりを始めた。
ドスランポスは、自分に一体何が起きたのか把握できなかった。
最初の一撃で、狩人の盾を封じ、盾を食い込んだ爪で持ち上げ、ガラ空きになったわき腹を噛み千切って致命傷を与えて…
そのはずが…あと少しという時、狩人の目の色が変わった。
それを理解した瞬間、自らのわき腹に激痛が走り、後ずさりをしてしまった。
あの目…
それは自分達、獣ですら恐怖に値する獣の目だった。
全てを消滅させる。そう…全てを消滅させることができる恐るべき獣の目。
こいつは…一体何者だ?
一旦距離を置き、体制を立て直す必要がある。
視界の中には、常に目の前の狩人…いや獣を見つめたまま…
この感触だ…
先ほど奴のわき腹を切り裂いたこの感触。
飛沫が空中に舞い、鉄臭いどす黒い液体が顔や鎧に降り注いだ。
ナマ「ハァ…ハァ…」
そうだ、この感触…初めてドスファンゴと戦った時に感じたこの感触だ!
顔についた液体を触ると生ぬるい液体が、寒冷期の風に冷やされて冷たくなっていく。
それと同時に血の匂いが洞窟の中に充満していく。
手についた血を親指と人差し指で交互にこねていくと、乾燥しポロポロと地面に落ちていく。
ナマ「ふふっふふふふっ…」
今まで心の中にあった恐怖は、どこかに消えていた。
身体の細胞一つ一つから力が出てくるのがわかる。
それが恐怖を消滅させ、戦いの喜びが隅々に広がっていた。
ナマ「おあああぁあぁぁあぁぁぁぁあああああ!!!!!!」
叫ばずにはいられない!
そうしなければ、この漲る力が体内で爆発してしまいそうだった。
洞窟内に力の叫びが響き渡り、ビリビリと振動している。
これが戦い!!
溢れ出てくる力を、武器を握る力に変え、俺は獲物を見た。
傷を負わされたことで、一旦距離を取り、攻撃の機会を窺っている。
そうかい…
そんなに俺と戦いたいのかい…
そんなに俺と狩りを楽しみたいのかい…
ナマ「さすがだ…蒼き獣達の長なだけはあるな」
逃げることはしない。それも長としての誇りなのだろう。
傷が痛み、しっかりと目を見開くことができなくても、俺を見る目は死んでいない。
グハッグハッと息遣いも荒くなってきているのが聞こえるが、爪や牙へ力を入れることは決して止めようとしない。
ナマ「いいぜ…来いよ…俺は動かねぇ…さぁ…」
その言葉を聞いて、奴の足に力が入る。
溜めているのだと直感した。
ナマ「そうだ…全力でこい…俺も全力でお前を叩きのめす!…ふっふははははは!!」
そして。
奴のありったけの力を込めた一撃が飛んできた。
それはまさに大きな蒼き爪が振り下ろされるような姿だった。
避けようと思えば十分に避けられる。
だが、身体は動かなかった。
蒼き爪の一閃を全力で受け止めてやる!
そんな馬鹿な考えが脳を支配していた。
蒼き爪の先端が上昇から下降へと変わった瞬間だった。
ドンという発砲音が耳に劈く。
それと同時に、蒼き爪と化していた奴が、再び獣の姿に戻って、後方に吹っ飛んでいた。
崖上を見ると、先ほどまでの指の振るえが治まり、再び狙撃を開始した彼女の姿が見えた。
その出来事で、先ほどまで身体を支配していた力が消えて、再び思考能力と身体への命令が正常に戻った。
ナマ「っく…ぶはぁ…ハァハァ…ハア…」
まるで呼吸することまで忘れていたように、一気に苦しくなり、肺の中に空気を送り込むことを最優先にした。
…
息が整い、辺りを見ると、もう立つ力も残っていないのだろう…奴は横たわって荒い息を上げていた。
俺は近くまで寄り、奴の傷を見ると、左目が無くなり、おそらく貫通したのだろう、反対側から夥しい血が流れている。
あの雄々しい最初の姿からは想像もできないほどに弱っていた。
後は、死を待つのみ…これが戦いなんだ…
相手を傷つけ、相手を倒し、相手に死を迎えさせる。
これがハンターとしての戦いの当たり前なのだと…痛感した。
崖の上から女性が降りてきて、俺に近づいてきた。
Re「援護…遅くなってごめん…大丈夫だった?」
ナマ「あっ…おかげさまで大丈夫です…何かあったんですか?」
Re「え…あっいや…弾が詰まってしまってね。それを出すのに時間がかかってしまったんだ」
先ほどほんの僅かな時間だったが、彼女を見た時、震えていたように見えた。
彼女の言った言葉が…嘘なのだとは思っていたが、しかし実際は彼女の狙撃が無ければ戦いはもっと長期化しただろう。
ナマ「そうですか…でも本当に助かりました。ありがとう」
Re「いや、お礼をいうのはこっちの方。君がドスランポスにダメージを与えてくれなければ狙撃も難しかったかもしれない。ありがとう…えっと…」
ナマ「あっ俺ナマハゲって言います。変な名前なんであんまり名乗りたくはないんですが…命の恩人には名乗らないとですよね」
Re「ナマハゲ君ね。私はReon、これはギルド名ね」
ナマ「ギルド名?」
Re「そうギルド名、ハンター資格を持ったハンターが様々な猟団に所属して、それを収めるのがギルドっていうの。そのギルドからハンターネームとしてもらうのがギルド名っていうの」
ナマ「ほうほう」
Re「まぁ詳しくは後で教えるね。今はドスランポスの素材を剥いでしまいましょう」
ナマ「…へぇこいつはドスランポスっていうのか。知らなかったなぁ」
Re「え?知らなかった?」
ナマ「ハイ…」
Re「ええ?君はハンターなんでしょ?まだハンターになったばかりくらいには見えたけど…ドスランポスにこれだけの深手を負わせられるのはそうそういないから、てっきりもう何度か戦ってるのかと…」
しかしその先の言葉にReonは躊躇した。
先ほど狙撃する前の彼と今の彼とではまるで別人。
新米どころか、熟練ハンターでだって危険なドスランポスの飛び掛りを避けようともしなかった彼…そんな彼からの言葉が以外だった。
何で私はこの男に彼の面影を見てしまったのだろう…
声も顔も似ていないのに…
ナマ「…いやぁ実はまだ正確にはハンターではなくてですねぇ…今ハンター試験の真っ最中だったんですよ」
ナマハゲの言葉はまたもや想像しているのとは大きくかけ離れていたものだった。
まだハンターじゃない。
初めて見たモンスターに深手を負わせたのにも係わらずだ。
少し照れながら顔をポリポリとかいている姿が妙におかしくて、私は笑いをこらえることができなくなってしまった。
Re「ぷっははは…あははははははは!!」
それを見た彼もつられて笑いだし、重くなっていた心が軽くなっていく。
心が軽くなったら、本来の目的を思い出し、Reonは剥ぎ取り用ナイフを取り出してドスランポスの胴体まで近づいた。
Re「試験中だったのかぁ…まぁせっかくだしこいつの素材を持って帰りなよ。きっと役に立つか」
話している途中だった。
完全に油断していた。
片目を潰され、わき腹に深手を負っても尚、ランポスの長としての誇りは死んでいなかったのである。
ナイフをあてがった瞬間、右手の爪が持ち上がり、私めがけて振り下ろされた。
その瞬間目をつぶってしまい…もうダメだ…と諦めていた。
が。
風の匂いと共に、男の汗と防具の皮の匂いが私の前に立ちはだかった。
恐る恐る目を開けると、彼が振り下ろされた爪を盾で防いでいた。
ナマ「だっ大丈夫ですか・・・?早く下がって」
足に力が入らない。
どうしよう…動けない。
膝がガクガクと振るえだし、いうことを聞かない。
その間にも、ドスランポスは立ち上がろうとし、自らの最後の力で私たちを倒そうとしている。
いつもだったら…
そうラインハルトと一緒だったらこんな奴相手にもならないのに…
私の力なんて…何の役にも立ってなかったんだ…
だからあの時だって!
…
恐怖ではない。悲しい思い出が目から涙を溢れさせてしまっていた。
こんな私なんて死んでしまってもかまわない…
もう…ハンターなんて…
生きてたって…
ナマ「…教えてくださいよ…」
え?
彼が何かを言っている。
Re「何…を?」
ナマ「さっき「後で教えてやる」って…っくぅ…その事ですよ!」
必死に盾で奴の爪を抑えながら、彼は続けた。
ナマ「俺はこれから色々見て、聞いて!知りたいんです!せっかく踏み出した第一歩で…こんな…こんなとこで終われないんですよぉ!!」
そう彼が言い放つを、盾で爪を押し切り、力なくドスランポスは倒れこんだ。
だが奴も諦めていない。
倒れる間際、空いたナマハゲの左足に、左爪を食い込ませていた。
ナマ「っぐ…ぐあぁ…ああ…」
その傷は深いのだろう、防具の皮を簡単に切り裂き、そこから血が溢れ出ている。
Re「もういい!もう…」
ナマ「よくない!!」
その声は力に満ちていた。足の怪我の痛みも見せないほどの力強い声だった。
ナマ「もう…前の俺じゃない…昔の俺じゃない…守るんだ、戦えるんだ…戦えるんだ!!!」
何のことを言ってるのかはわからなかったけど、ギュっと強く剣を握る音が私にハッキリと聞こえた。
その姿はもう…
ナマ「俺は!モンスターハンターになるんだああああああ!!!!!!」
そう彼が叫ぶと、ドスランポスも自らの最後の力で、彼に飛び掛ってきた。
彼も剣を構え、ドスランポスに向かっていく。
彼の狙いは、爪と鈎爪の間の白く柔らかい胴体。
奴の狙いは頭、腕、足その三点に自分の武器である牙、爪、鈎爪が当たればいい。それだけで十分に彼を倒すことができる必殺の攻撃になる!
蒼き狩人と若き狩人の最後の衝突。
その結末を私は忘れないだろう。
どんな熟練者でも、ドスランポスの攻撃を正面から受けて無事なものはいない。
そう私が知っている限りのどんな有名なハンターでもだ。
目の前のハンターなりかけの男は、何も知らないのだ。
自分がどんな武器を装備してて、どんな防具を装着してて…
どんな場所で、どんなモンスターと戦ってるのかすらも…
そう何も知らないから出来た奇跡なのかもしれない。
嘴と爪の2段攻撃を掻い潜り、盾で爪が降りてこないようにすると。
目の前には柔らかい白い胴体のみが広がっていただろう。
そこに向かって全ての力を込めて剣を刺し込んだ。
その後は…
ドスランポスの全体重が自分に圧し掛かり、残った鈎爪が彼の胴体に食い込んでいく。
そして…
ランポスの跳躍の勢いの方が上なのは明白。彼とドスランポスは一緒に地面に叩きつけられ、転がっていった。
ドスランポスはもう身動き一つ取れなかった。
彼の剣が心臓に突き刺さったのだろう、絶命していた。
彼は?
いつの間にか動くようになっていた足でよろよろと彼の方に歩く。
ドスランポスの下敷きになっていなければいいのだが…
Re「ナマハゲ君…ナマハゲ君!!」
…
ナマ「お~~~」
声が聞こえた。
ナマ「すんごく生臭い~~出られない~~」
やはりドスランポスの下にいるらしい。でも声に力があったのがわかった。
ドスランポスの死体をどかすと、その下には鱗まみれになっている彼がいた。
倒れたまま顔を見せると。
ナマ「これで・・・俺もハンターになれたかな?」
Re「…うん、もう立派なハンターだよ」
やったね!と彼が満面の笑みで私を見る。
ナマ「さぁ…素材を剥いで帰りますか」
Re「そういえば君はどこから来たの?」
ナマ「近くのオネスト村…です…あっいてて…」
Re「オネスト?ちょうど私もオネストの鍛冶屋に行く予定だったからよかった。帰りながらさっきの続き…教えてあげるね」
ナマ「それは…楽しみだぁ」
こうして、私とナマハゲはドスランポスの素材を剥ぎ取り、村への帰路についた。
途中何度か彼が倒れそうになったが、何故だか村に近づく度、彼の体力が回復しつつあったのは気がかりだった。
でも、そんなことは今はどうでもいい。
この新たな出会いが、私にとって大きな変革になる。
そう思えてならない。
きっとこれからの旅になくてはならない存在になるのではないかと…
そう信じられる。
信じていける…
フロンティア歴 0756年 寒冷期三の月の夜
Reon プライベートログ 第2巻P51より抜粋
次回「試験続行」に続く。
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