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2007年3月19日 (月)

ちょっと泣いてしまいました。

古い木には、色んな思いが宿る…

この仕事をしていると色んな思い出の物を壊していきます。

これは先週の土曜から今日までの話です。

先週土曜

私は、やっと開発が降りた現場に立っていた。

現場内には大きな桜の木がある。

N 「これが咲くまで待ちたかったなぁ…」

E 「まぁね~~」

久しぶりに登場!営業のE氏が一緒だ。

N 「これが咲いたら花見できますよ」

E 「いいね~」

N 「って、開発降りたのなら、もう着工しなきゃじゃないですか」

そう。

この桜の木は最後の花をつける前に…

なんともやるせない気持ちで桜の木を眺めていた。

そして昨日。

また同じ現場にいた。休日なのに何故?

何故か気になって仕方がなかった。

夕方、都内から帰ってきた後で…どうしたっけ?

何時の間にか現場に来てたんだ…


風が強かった…

桜が咲いていれば花吹雪になるだろう。

煙草に火をつけて、ただただ見ていた。

すると…

まだ咲いていないはずなのに・・・

一枚、花びらが手の中に落ちた。

何で?

近くに花はない。

風は桜の木の方から吹いている。

まさか・・・な。

帰ろうと思った時、声をかけられた。

「お願い…」

N 「誰?」

「お願い、桜切らないで」

高校生くらいの女の子だった。

下を向いて泣いている。

N 「どうしたの?何で泣いてるの?」

O 「桜…切ってしまうんですか?」

N 「ええ…それが私の仕事ですから…」

O 「桜、まだまだ咲きますよ?」

N 「ええ…ですが、私にはどうにも…」

O 「桜…」

N 「…」

また強い風が吹いた。

O 「私…約…待って…です。この木の下で…」

N 「え?」

砂埃が舞い、目が開けえられなかった。

そして…

目の前の桜の木に無数の花が咲いていた。

そして女性もいなくなっていた。

N 「!!」

そこで目が覚めた。

私は都内からまっすぐ家に帰ってきて…小説を書いている最中に寝てしまっていたらしい。

もちろん桜の木を見にいってない。

変な夢だ…

でも引っかかる気持ちのまま、今日を迎えた。

また現場に来て、桜を見ていると、E氏が急いで現場に来た。

N 「どうしたんすか?そんなに慌てて」

E 「いやさ、昨日変な夢見てさ」

N 「マジっすか?俺もですよ」

話を聞くと…

まったく同じ夢を見ていたらしい。

現場で桜を見ていると、一人の老人が現場前に来た。

R 「この桜・・・どうするのですか?」

N 「開発区域内なので、伐採しなければならないですね」

R 「そうですか…工事はいつから?」

N 「一応来週を予定してます」

R 「…」

N 「…」

R 「この木にはね…思い出があるんですよ」

その方は静かに話し始めた。

戦争に行く前、当時はまだ小さな桜の木だったようで、その木の前で、片思いだった人に告白しようと思ったけど…彼女は来なかった。

その後戦争に向かい、帰ってきた時には彼女はもういなかった。

結核だったらしい。

貧しい家だったらしく、入院もできず…

そんな彼女が好きだったのが、この桜だったそうだ。

R 「あの頃の私では、彼女が病気だったのはわからなかった…わかっていれば逃げ出してでも一緒にいたかった…」

老人の乾いた肌に涙がにじんでいく。

日本に帰ってきても、この木の前には来なかったという。

そして私達は夢の話をした。

聞き取れなかった部分はきっと…

「私、約束があるんです、待ってるんです。この木の下で…」

桜の成長と共に、きっと彼女の思いはずっと待ち続けていたんだと思う。

R 「・・・」

私達の言葉で老人の目からとめどなく流れる涙が、乾いた地面に落ちていく。

R 「彼女は待ってくれていたんだね…肉体が尽きて、魂となっても・・・この桜と共に」

そして

R 「お二人にお願いがあります。この木を切らないで下さい。お願いします!」

老人の気持ちはわかるが…どうにもできない。

R 「では…この木のある部分の土地を私が買います」

2宅地にまたがっていた桜のある土地を老人が購入することとなった。

E氏にとっては思いがけない契約になるのだろうが…

私にとっては…

これで、

二人が

50年の時を超えて

会えたんだなと思うと…

涙が止まらなかった。

ちょっと不思議な…

不思議な出来事。

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コメント

しんみりなった・・・T^T

投稿: サンボ店長 | 2007年3月31日 (土) 18時16分

まあこの日記とは関係ないですが・・・
たまにはFMOINして(つд`)
話し相手がうめももさんしかいない&各隊員のIN率激減で
Team-Namahage‘sの存亡が危ういですww
P.S
ネタ無いでしょうがたまにはFMO日記も書いてねwЪ(`ー゜)

投稿: yuuya | 2007年3月28日 (水) 23時56分

いい話ですね、ちょっぴり泣けた。

投稿: Omega7&10@キノコ隊 | 2007年3月26日 (月) 13時03分

ともちゅん氏

木ってやっぱすごく神聖な物だよね。

どんなに小さくても、根を張り、一生懸命生きてる…

俺はそんな木々を何本倒してきただろう…

今回の件で、それを考えさせられました。

ラディッツさん

いらっしゃいませ~~

ラディッツさんのお話も興味深いですね。

きっとおじいさんからすごく愛されてたんですね。

個性についての解釈。

すごく納得できました。

どんな生き物でも魂があり、生きている。

命は大事にしなければなりませんね。

投稿: 永島(朝飯何食ったっけ?) | 2007年3月23日 (金) 18時26分

ハジメマシテ。

ジオンのラディッツと申します。

UCで検索しておりここを拝見させて頂きました。

夢で女性が出てきたこととか、TVとかでよくある話のようですが、

私も子供の時、大好きだった祖父がなくなった早朝に

祖父の亡くなる夢を見ており、母に起こされ、おじいいちゃんが亡くなったと聞かされ

知ってるよ。って返事をした記憶が今でもわすれないでいます。

同じような細胞の組み合わせでできてる人間に個性があるのは、

魂があるからではないか。等と勝手な持論をしております。

素晴らしいお話感謝です。

投稿: ラディッツ | 2007年3月22日 (木) 20時37分

運気と書いて運木とも言う。
土地に根付く生き物は、土地や周りの生命の
エネルギーを吸って大きくなるから・・・
できれば切りたくないよなぁ。
(管理しきれなくなって、木を抜けだの、移動すれだの、切ってくれという若造夫婦が多すぎw)

木は何十、何百、何千とかけて大地を守る。
土地を代々引きつけば先祖の御霊。
(前回、家屋で似たようなことあったよねww)

せっかく出会えたのだから、
彼女を成仏させてあげたいねぇ~

投稿: ともちゅん | 2007年3月20日 (火) 22時16分

か、感動ですTT
桜切らなくなってよかったですね^^

投稿: タッカー | 2007年3月20日 (火) 20時44分

伊右衛門さん

熱い汗でしたかTT

レイナードさん

2度目のコメント感謝です。

いや~

レイナードさんの文章は綺麗ですね。

コメントもらったこっちがとても嬉しい気持ちになりました。

コメントで書いたやるせない事なんですが。

背比べの跡が残った柱

夜逃げした家の中の残った物

先祖代々守ってきた柿の木など

やはり壊すのにはとても残念な気持ちでなりません。

しかし、その思い出は人々の中にあり、またその人達は新たな思い出を作るために、ここを壊すのだと考えるようにしました。

今回の桜の木のある場所は、ご老人の計らいで、公園になるようです。

現在、私と共に市役所にて公園登録の申請中です。

いつまでも、あの桜は人々を笑顔にするでしょうね。

追伸。

その桜からとうとう毛虫が出てきました><
(いい話台無し)


投稿: 永島(今日のご飯はなんだろう?) | 2007年3月20日 (火) 19時28分

2度目のカキコ失礼します。
素敵ですね。
それが率直な感想です。

コメントより
>私は、今まで色々な想い残る物を壊してきました。
>家や石にだって想いは残るもので…
>なんともやるせないですね。

と書かれていますが、この出来事では、

本文より
>そして私達は夢の話をした

これが無ければ、女性の思いはご老人に伝わらなかったのでは無いでしょうか。
そして、桜の木を残すことが出来のではないかと思います。^^
もし、永島さん達が担当ではなかったら・・・。
この女性とご老人はとても幸せですね。
また、永島さんは素敵なお仕事をされていると思います。

素敵なお話をありがとうです^^
あたたかな気持ちをありがとうです^^
永島さんに感謝をこめて。

敵軍ながら感動のため、更新の度の書き込み失礼しましたm--m

投稿: レイナード@2度目 | 2007年3月20日 (火) 18時59分

。・゚・(ノД`)・゚・。アレ、ナンンダロウ? メカラアセガデルヨ・・・

投稿: 伊右衛門 | 2007年3月20日 (火) 16時16分

サキタマさん

いや~実はね…

最初夢見た時

「・・・溜まってるのかな・・・」

とマジで考えてました。


ラカンさん

初めまして^^

俺が撃墜したんですか!!??

いやはや、周りの友軍が強かったからで、私の弾が、たまたま最後に当たったんでしょうねTT

私は、今まで色々な想い残る物を壊してきました。

家や石にだって想いは残るもので…

なんともやるせないですね。

また更新しますので、今後ともヘタレなブログですが、よろしくお願い致します。

投稿: 永島(ほぼ肺炎かと…) | 2007年3月20日 (火) 11時18分

こんばんは、初めまして。
その昔襲撃時に撃破された者です。(落とされたのに妙に嬉しかったです)
今はUCGOは休止中なのですが、ブログはいつも楽しみに拝見しております。

人の強い思いと言うものは刻を越えて残るものなんですね。
不思議であまりに切ない話に深夜涙腺が緩んでしまいました。

投稿: ラカン | 2007年3月20日 (火) 02時15分

途中夢落ちかと思って「それなんてときメモ?」って
おもったが、ヤバイ、泣けてきた・・・TT

投稿: サキタマ | 2007年3月19日 (月) 23時32分

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