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2008年2月26日 (火)

モンハン妄想生活 第3話

「狩人としての一歩」

 

「俺をハンターにしてくださいませんか!?」

彼女からの返答はすぐに来なかった。

当たり前だ、出会って早々瀕死の男が、助けてやっていきなりこんな事を言い出しても素直に「わかった」なんて言うはずもない。

俺はなんて馬鹿な事を言ったんだ…と内心後悔し始めた時、閉じていた彼女の口がゆっくりと開いていった。

詩「…ハンターになりたい…か…」

ナマ「…ハイ」

詩「小僧…一つ聞く。何故お前はハンターになりたいんだい?」

ナマ「大切な…物を守るため」

詩「…それだけじゃないだろう?本当の理由は…」

まるで俺の心を全て読んでいるかのような彼女の発言に、俺は戸惑ってしまった。

そう…本当の理由は…

ナマ「…どういう表現で表していいかわからないんですが…今日の昼に…俺知ってしまったんです」

詩「…」

ナマ「命をかけて戦うこと…生きるか…死ぬか…の戦いの中で、自分より強い生き物と戦うこと…それが俺が今まで感じたこともない充実感を与えてくれたんです」

詩「…」

ナマ「あの感情は、あの平原についた時から感じていたんです。知らない場所で、見たこともない物と戦って…知ったんです」

ナマ「もっと知らない世界を見て、知って、触って、戦って…もっと、もっと生きたい!生きてることを実感したい!…それが理由です…」

自分が言ってることは、今の危険のない平和を捨てて、命を危険に曝すことだって分かっていた。

ただ生きたいのなら、今、自分が言ったことはまったく矛盾しているのもわかっている。

そうじゃない!

俺は生きてることを実感して、様々なことを見て、感じてみたいんだ!

それをうまく伝えられる自信はなかった。

そして…

詩「…わかった。だが、私がお前をハンターにすることはできない」

ナマ「え!?」

やはり無理か…俺はやっぱり馬鹿なんだなぁ…

詩「ハンターには、「させられて」なるもんじゃない。自分の意思で「なる」もんなんだ。わかるかい?」

ナマ「…」

詩「ハンターになるための力を貸すことはできる。あとは…自分の力でハンターになるんだ」

ということは…

俺はハンターになれるんだ!

ナマ「ハイ!ありがとうございます!」

詩「しかし…半日前までモンスターにやられて死に掛けてたっていうのに…つくづく馬鹿な小僧だなお前は^^」

ナマ「あっ…はは…そうですよね。おかしいですよね」

詩「でも嫌いじゃないよ。お前みたいな奴さ」

そんな会話をしていると酒場の奥にある階段から、さきほどいた女性が降りてきた。

Ra「お!もう動いていいのかい?」

ナマ「ハイ!皆さんのおかげです^^」

Ra「…そうかい…まぁ!なんにせよよかったな無事で。…んで?団長?どうなったんで?」

何のことだろう?

団長?

詩「ああ、やっぱり「なりたい」ってさ」

Ra「そっか。おやっさんに話はつけておいたよ」

??

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そう聞くと詩子は、小さい手紙を取り出し、何かを書くと俺に渡してきた。

ナマ「これは?」

詩「いっただろう?力になるって。この奥の階段を昇ったら鍛冶屋があるから、そこでちゃんとした防具と武器を作ってもらいな。これは鍛冶屋のおやっさんへの紹介状と依頼書だよ」

ナマ「え!?でも…俺お金あんまりなくて…」

詩「金なんかいいさ、その防具と武器を作る素材をこいつが今渡してきたから」

詩子がこいつと言いながら指さしていた女性ハンターが、俺ににっこりと微笑んでくれた。

ナマ「ありがとうございます!えっと…」

Ra「…?ああ~私はRaqualっていうんだ。よろしくな ^^」

ナマ「よろしくです!俺ナマハゲって言います!」

詩、Ra「ナマハゲ?」

ナマ「ハイ。ナマハゲです」

二人の顔が微妙にピクピクしている。

何かを必死に堪えているようだった。

さらに彼女達の腹筋が、苦しむように躍動をしているのがわかった。

そう…

俺の名前ははっきりいって変だ。

昔母に尋ねたことがある。

なんで「ナマハゲ」っていうの?って…

母はゆっくりと語ってくれた…

母「それはね…長い長い話になるよ…」

ナマ「それでもいいからおしえて~?」

母「まぁお前がもう少し大人になったらね^^」

ナマ「いやだいやだ~~!みんなぼくのなまえをバカにするんだ!おかしいって!」

母「ちっとも変じゃないわよ?だって、お父さんがつけてくれた名前だもの」

ナマ「おとうさんが?」

母「うん^^お父さんが育った国の強い人の名前なんだって^^悪い事をした人を正しく導くことができる人なのよ?」

ナマ「へぇーーー!すごい!ぼくのなまえすごいんだ!」

母「そうよ^^すごいのよ。あとは…」

ナマ「?」

母「作者の事情っていうのがあるのよ^^それ以上はUCGO時代の作者の色々な出来事を知らないとわからないわねぇ」

ナマ「 ( ゚д゚)!! 

そう…

俺が親父を憎む理由の一つは、この名前にある。

明らかにイジメの対象となるような名前を付けやがって…

母さんも母さんだった…

何で「本当にそれでいいの!?」って反対しなかったんだ!

作者の事情とか…何の話なんだよ…

確かに!時折村に来るハンターにも、「何故この名前がついたんだろう」って不思議に思う人もいる!

でももう慣れたよ。

いちいちツッコムのも疲れた。

そんなことを思い出している最中にも、目の前の二人は耐えるのに疲れたらしく。

床を転げまわっていた…

そんなことにも慣れた俺は、彼女等からもらった紹介状を手に、鍛冶屋に向かって歩き出した。

 

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詩「ふぅ…」

笑い疲れた後、再び席に座って、喉の渇きを潤す二人。

Ra「いい感じの奴じゃないか。やっぱり思い違いなんじゃないのかい?」

つい先ほどまで二人を暗くさせていた話題を、Raquelは再び持ち出した。

詩「…どうかねぇ…でももしあいつがそうなのであれば…早めに手を打つことはできそうだね」

Ra「…正しき道を…進んでくれればいいんだがねぇ」

詩「…そうだね…さて、そろそろ宿に戻ろうか。明日は忙しくなりそうだからね」

Ra「そうだね」

それは酒の酔いなのか、それとも出会った男が予想していたものと違ったという安堵感なのか…急激に思いつめていたものが吹っ切れて、彼女達は久しぶりに暖かいベッドで眠れる夜が訪れた。

 

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ナマ「え~~っとおやっさんは…いたいた」

鍛冶屋への階段を降りると、そこは灼熱の世界ともいうべき場所だった。

鉱石を熔けるまで加熱し続ける鍛冶屋の大きな竈は、いつも火がついていて、消えることはない。彼等に休息と言える日は、この竈の火が燃え続ける限り訪れない。

その理由としては、俺をはじめ、村人、ハンターまでもがお世話になるこの鍛冶屋は、とても有名らしく、様々なものを作ってくれる場所だからだ。

この鍛冶屋の噂は、俺の知らない遠くの国にまで伝わっているようで、多くのハンターがここに来ては新しい防具や武具を作っていき、また旅立っていく。

そんなおやっさんは、訪れたハンターの全員の顔を覚えているという。

自らの命をかけて強大な獣達と戦うハンター…

その恩恵を受けて、周囲の村や、この国は成り立っている。

そんな彼等の力となるために、生きて再びこの鍛冶屋を訪れてもらうために…

おやっさんはほとんど寝ることもなく、この鍛冶屋に立ち続け、戻ってくるハンターのために大きな声で

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「おう!ナマハゲじゃないか。今日はどうした?」

と挨拶してくれる。

ナマ「やぁおやっさん」

鍛「ん?また包丁が切れなくなったか?この間砥石をやったろう?あれで研げばすぐ切れるようになるぞ?」

ナマ「いや、今日は違うんだ」

鍛「ん?ならなんだ?あ~~~床屋の猫の鋏のことか?」

ナマ「いや、それでもないよ。これを渡せばいいって言われたんだけど」

鍛「ん…?…」

おやっさんは目を細くして紹介状を見始めると、いつもの大らかな笑顔が消えていった。

鍛「…詩子からの依頼か…それで…か。さっきアイツがきたのは」

アイツというのはRaquelさんのことだろうか?それを聞く前に、おやっさんは紹介状をキレイにたたんで、ポケットにしまうと、俺の顔を見据えて言った。

鍛「お前がハンターになる日が来たか…本当は俺の所で働いてもらおうと思ってたんだがなぁ」

以前、包丁が折れてしまった時に、おやっさんに手ほどきを受けて自分で包丁を治した時に、この鍛冶屋で働かないか?と薦められていた。

ナマ「ごめんよ…でも俺さ…」

鍛「いや!皆まで言うな!男たるもの自分で決めたことを突き通すことが大事だからな」

ナマ「ありがとうおやっさん」

鍛「いいってことよ!素材はもらってるし、金もいらん!今のお前にぴったりの物を作ってやるからな!できたら宿に届けてやるから宿で待ってな!」

そう言うとおやっさんは大釜の前で作業を始めた。

 

数時間後

 

できたぞ~~~~!!!

というでかいおやっさんの声で俺は飛び起きた。

宿で待っている間に眠ってしまっていたらしく、外は全てを飲み込んでしまうような闇が広がっていた。

鍛「早速着てみろ!」

まるで子供の晴れ姿を早くみたい父親のように、俺の身体に防具をガシャガシャと装着させていく。

ナマ「ちょ!自分でやれるって!」

鍛「いや!最初は防具の装着に時間がかかる!これは簡単に装着できるやつだが、最初は誰かに着せてもらって着方を覚えるんだ!はい!足あげて!」

ナマ「わかったわかったから!あっ!そんな場所まで!!」

鍛「…随分と成長したのぉ…」

鍛冶屋のおやっさんの手伝いで色々とされた後、なんとか無事に装着が完了した。

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ナマ「おお…おおお!!」

鍛「うん、いい感じだな!」

全てが俺のサイズに合わせてあり、窮屈でも、大きすぎることもない。

重さもなく、本当に金属でできているのか?と思えるほど軽量な鎧にしばし見入ってしまった。

鍛「さて、仕上げといくか」

ナマ「?」

鍛冶屋のおやっさんが手にしたのはロープだった。

ナマ「え?それで何をするの?」

鍛「何って…縛るんじゃないか…ハァハァ…」

ナマ「!」

鍛冶屋のおやっさんの熱い吐息が聞こえてくる。

一体ナニを縛るのか…

そもそも鎧の上から縛る意味がわからなかった!

ナマ「え?ちょ!何なの!!!?おやっさん…こっち来ないで…」

ハァハァハァ…

ナマ「いやだ…いやああああああああああああああああ!!!

鍛 「これだから止められまへんなああああ!!!!!!」

おやっさんが変な吐息を吐いて、変な言葉使いになるから怖くなったが、なんてことはない。関節や腕、足の付け根を縄でちょっときつく結んだだけだった。

それでも動きが悪くなることもなく、これが何の意味なのかわからなかった。

鍛「うし!これで完璧!」

ナマ「…これは何の意味があるんだい?おやっさん?」

鍛「ん?これはな加圧式トレーニングだ」

この後おやっさんは色々細かく説明してくれたが、よくわからなかった。

ただ言えるのは、この縄が締め上げることで動くだけで筋肉をつけることができるらしい。

鍛「さて、これで俺の仕事は終わり」

そういうとポケットにしまっていた紹介状の下の部分を切り取り俺に渡してきた。

ナマ「?」

鍛「これを酒場にいるハンター登録所にいる娘に渡してこい。それでお前はハンターとしての資格試験を受けられる」

ナマ「試験!?」

はっきり言って俺は毎日ダラダラ過ごしてきたせいもあり、頭が非常に悪い。

まぁ…ぶっちゃけてしまえば…

作者自身も頭が悪いということが一番の原因であろう!

ナマ「俺勉強なんかしたことないから試験なんて受からないよ!」

鍛「ははは!!ハンターに勉強なんかいるかい!いるのは強敵や困難に立ち向かう勇気だけだ!」

ナマ「え?…じゃあ試験って何をするの?」

鍛「…」

知らん!!

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おやっさんはその一言だけ言った後、急いで仕事場まで戻っていき、俺は一応言われた場所にいた女性の前に来てみた。

試験っていったらやっぱり何か書いたり、考えたりしなきゃいけないんだよなぁ…

挙動不審の俺を見かねた女性の方から話しかけてくれた。

受付「ハァイ。ハンター登録ですか?」

ナマ「え?あっハイ…そうっす。あっあとこれを」

紹介状を渡すと、それを軽く目を通した彼女は自分の名前を書き、カウンターの中の箱にしまった。

受付「それでは試験を受けてもらいまハァイ^^」

ナマ「…やっぱ勉強してから…出直します!」

受付「勉強?あはははハァイ!」

しゃべり方に無理があると思う。

バカにされている気もする、が…まぁ今は何も言わないでおこう。

ナマ「試験っていうのはどんな内容なんすか?」

受付「試験では村の外にある密林でキノコを取ってきてもらいまハァイ!

ナマ「…ハァ…キノコっすか?それをいくつくらい?」

受付「5個です」

ナマ「それだけ?」

受付「それだけでハァイ!

ナマ「…じゃあ試験に行ってきます」

受付「ハァイ!気をつけて^^」

ナマ「ハァイ、じゃあ」

受付「ぷwなんですか?そのハァイってw」

 

無事に帰ったら、まずこの女をぶっ飛ばそう。そう決めて俺は村の外出口を後にした。

村を出ると、さきほどより明るくなった世界が俺を待っていた。

もうすぐ夜明けなのだろうか、しかし、太陽の光を遮る厚い雲と、まるで空が泣いているかのような大粒の雨が降っていた。

俺はいつものキノコ狩りポイントまで向かってみた。

キノコ5個を持って帰ればハンターになれる。

ナマ「なんて簡単な試験なんだろうか」

もう食える食えない関係なしにキノコを持って帰ればいいのだろう。

それならすぐできる。

少し歩くといつもの場所に到着した。

俺はいつも昼にしかこないから夜のこの場所がどうなっているか知ることはなかった。

ナマ「さて、キノコを持ってかえ…ろう…」

降りしきる雨が俺に容赦なく降り注ぎ、目の先の先端に水滴をいくつもつくっている。

その水滴ができて、落ちる瞬間。俺は目の前にいる獣達の存在を認識した。

青と黒の縞模様。

肉を裂くための手の爪。

骨を噛み砕くための鋭利な牙。

獲物を仕留めるための大きな鍵爪。

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奴等も俺を発見したのだろう。

1匹が大きな声を上げると周囲の3匹が俺を睨み付ける。

「今日の飯がキタゾ」といっているように1匹が舌なめずりをする。

ハァ…ハァ…

俺の中で、先日こみ上げてきた感覚が蘇る。

こいつ等の胃袋に納まるわけにはいかない!

おやっさんが丹精こめて作ってくれた武器と盾を構える。

信じられないが、その剣も盾も、まるで俺だけのためにあしらわれた物のようにしっくりとくる。

これなら戦える。

無意識のうちに俺はニヤリとしていた。

今度は俺にも勝ち目がある。

その顔を見たからなのだろうか?最初に俺をみつけた奴が、他の3匹の顔を確認し、小さい声をいくつか上げた。

そして

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1匹目が俺にめがけて大きくジャンプをして襲い掛かってきた。

その間に他の2匹が横に展開し、俺を挟み撃ちにする態勢に入った。

カリノジカンダ…

奴等にとっては俺は完全な餌なのだろう。

クケケケケケケケという不気味な叫びなのか、笑い声を3匹があげる。

ナマ「へっ俺は餌としてしか見られてないのかい…そうは」

俺の言葉を遮るように、右横にいた奴が死角から襲い掛かってきた。

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だが!それは十分予想できた。飛び掛ってくる寸前、奴の腹部に刃を当てると、今まで包丁の切れ味しか知らなかった俺の想像を遥かに超える攻撃力で奴を切り裂いた。

Rannposu  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナマ「簡単にはいかねぇんだよ!」

俺の攻撃の後、奴の身体は後方に吹っ飛んでいき、その後は起き上がることはなかった。

それを見ていた残りの3匹中1匹が森の奥に消えていくのを視界の端で捕らえていたが、深追いはしないでおこう。

俺は本来の目的である。

「キノコ5個(食える食えないは特になしとして)の納品」

よりも、初めて見たモンスターとの戦闘に酔いしれていた。

モスや他の草食獣を仕留めるのとは全然違う感覚が俺の中を駆け巡り、そしてさらにその感覚を求めるために、俺は剣を強く握りしめた。

ナマ「さぁ仲間の仇を取りにこい」

自分でもその時は、高ぶった感情のせいでそんなことを口走っていたのだと…

思っていた。

だが…

俺の中で、長きに渡って眠っていた物が、俺を支配し始めていた事に…

まだ気付いていなかった。

 

第4話「蒼き狩人の咆哮」に続く。

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2008年2月23日 (土)

モンハン妄想生活 第2話

モンハン妄想生活第2話

「夢から覚めて、夢の向こうへ」

 

暖かい…

それでいて体が浮いているような感覚。

まるで南の島国の、暖かい海の上に浮いているかのようだ。

死んだ後っていうのはこんなにも気持ちいいものなのか。

死ぬことがすごく怖かったけど、こんな感覚をずっと感じていられるなら、悪くないな。

しばらくすると、暖かさの中に、少し寒い風が頬にあたる。

それはそれでまた心地がよい。

「なんて気持ちのいい場所だ…」

思わず言葉が出てしまう。

もう何も考えなくてもいいんだ…

あんな化け物と戦うことも。

誰かを守ることも…しなくていいんだ。

そうだ…ここが死の世界なら、さっき俺を助けてくれた女性も来ているのだろうか?

もし助かっているのなら、俺は少しでも母の言うような人間になれたのだろうか?

…生きていて欲しいなぁ…

俺が無駄死にじゃないことを願って止まない。

しばらく何も考えずにただ過ごしていた。

目は開かないが、閉じた視界の端のほうで、何かがチラチラと光っているのはわかった。

時折吹く風が、寒冷期の冷たい風と似ていて、冷たさと枯れた葉の匂いを運んでくる。

天国にも季節はあるし、葉も枯れるんだなぁ…

でも…

腕も足も頭も動かせないんだなぁ…

…退屈だ…

ほんの少し前に、ドスファンゴと戦っていたのが、すごく遠い過去のように思える。

確かに怖かった。

恐怖で身体は動かなくなり、思考もうまくできなかった。

あの時…何を考えてたのかな…?

ドスファンゴと向かい合い、互いに譲れない状況の中。

そうだった…

俺の中で、生まれて…物心ついた頃からずっと満たされなかった感情が俺を支配し、突き動かしていた。

脳からの命令を無視し、力なんてどこに残っていたのかわからない状況の中で。

手に持っていた武器を強く握り、ぼやけてくる視界の中で、奴の姿だけをじっと見ていた。

そう…

俺は生死の狭間の中で、狩人としての感情を初めて知った。

生きるか死ぬか、その中で生きるために!

強大な力に立ち向かっていく…

今までの平穏な生活を捨て、未知の世界への第一歩を踏み出した喜びが、俺の身体の隅々に広がっていったんだ。

あの時のことを思い出したら、また胸の鼓動が高鳴っていく。

ドクン…ドクン…ドクンドクンドクン…

…はは。死んでても心臓が動いているのか。

…また…戦いたい…なぁ。

また…あの時の感情を味わいたい!

死んでる場合じゃなんいだ!

どうしたらいい!?

どうしたら!?

閉じた視界に見えていた、光が一瞬強く光ったように見えた。

あれか!?

今はそれしか考えられない。その光を手に掴めば…

またあの感覚を感じられる気がした!

うっ…うああああああああああああああああああああ!!!!

大きく手を伸ばして、闇の中にある小さな光に手を伸ばした。

戻りたい!生きたい!

生きて…また!!

俺は生きたい!!

俺は生きたいんだ!!!

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あれ?

急に視界が開けて、周囲を見回すと、知らない場所にいた。

あれ?

なんだ?どうなってるんだ?

看護猫「みゅ?起きたかみゃぁあ?」

横に寄ってきたウチにいる猫と同じような猫が俺の顔を覗き込んできた。

視界がはっきりしてきて、それに伴って思考能力も戻ってきた。

ウチの村にある宿舎になんとなく似ている気がする。

ナマ「俺は?あれ?生きてる?」

看護猫「おきゃくさ~~~ん。目が覚めたみゃあ~」

?「おう!今行く!」

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詩子「目が覚めたか小僧?」

ナマ「え?あっはい…って!小僧??」

どう考えても俺と同い年か年下にしか見えない女に小僧よばわりされたことに少し腹がたったが。

詩子「ハンターとしてはまだまだ小僧同然、だから小僧と呼んだ。あの時、私らが来なければ確実に死んでいたお前を、ここまで運んで治療もしてやったのだ。文句は言えまい?」

ナマ「…」

しかし、その言葉で、今まで空白だった部分が埋まった。最後であり最初の大きな部分以外は。

ナマ「俺は生きてるんですよね?」

そう…最後の空白である、ここが死後の世界でないことを確認したかった。

詩子「…生きてるよ。よかったな小僧」

そうか…生きてるんだ!

ナマ「そう…ですか…よかった…生きてる。俺生きてるんだ!」

それと同時にもう一つ確認したいことがあった。

ナマ「あっあと俺を助けてくれた女性がいたんですが…どうなりましたか?」

詩子「…ああ、なんとかな」

ナマ「よかっ」

詩子「しかし情けない…油断するからファンゴごときにやられるんだ。まぁあいつにはいい薬になっただろう。それと小僧。お前もハンターなら防具もつけずにあんな武器で…無謀な戦いをするのはハンターとしては失格だ。救える命も救えんし、逆に自分が死ぬこともある。よく覚えておくんだな」

ナマ「…」

俺はまだハンターではないが、俺のせいであの女性が危険になったことは事実。

何も言い返せなかった。

詩「まぁいい。顔を洗って着替えたら酒場に来い」

ナマ「あっハイ…」

宿舎を出て、俺は自宅に向かう。

足を一歩踏み出せば、懸命に生きている草達の匂いが香ってくる。

空を見上げてみると、今まで感じたこともない安堵感がこみ上げてきて、今、生きていることをふつふつと感じていた。

家に到着すると、どこから採ってきたかわからない素材をぶっこんだ何かの鍋の匂いがする。

猫「みゅ?帰ってきたみゃ~?今日は鍋だみゃ~^^」

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ナマ「おお!そうかそうか^^どこで採ってきたの?」

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猫「え?ああ^^食材屋のおばちゃんからもらってきたんだみゃあ~ささ!食べてみるみゃあ~」

ナマ「う~~~ん^^いい匂いだぁ~何のダシ汁?」

猫「え?…ああ!それは村長さんからだみゃあ~~さぁ!そんなことはいいから!食べるにゃ!」

ナマ「…この青いキノコはなんだ?」

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猫「え…?」

ナマ「この得体の知れない塊はなんだぁ!!ええ!!??」

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猫「あみゅ~~…」

ナマ「何が「あみゅ~」だ!ま~た!そこらへんに生えてる怪しげな物ばっかぶちこんだだろ!お前!…一週間前におんなじようなキノコ食って!俺がどんだけ苦しんだかもう忘れたか!お前も食って2日間も別の世界に旅立ちそうになったのもう忘れたか!?」

猫「肉は本物だみゃ!」

ナマ「じゃあ他はなんだよ!?」

猫「うっ…」

いつもの会話。

いつもの俺の家での会話…

帰ってくると、この猫が作る料理といったら、それは驚異的な物だ。

運がよければ、この世のものとは思えない味だったとか…色んなおいしい味はするのだが。

それも運がよければ!の話であって、ひどい時は意識を失ったり、悶絶したりと…それはそれは思い出すのも恐ろしい味になる。

ちゃんと俺が選んだ素材なら、そんなことはないのだが、時折そこらへんに生えているものや、どっからもってきたかわからない奇妙な形の物体を、かまわず鍋に入れて…

煮る!

はっきり言って見た目ではとてもうまそうな外見が恐ろしい。

…でも…

それでも帰ってくると、ちゃんとご飯を作って待ってくれる人(猫)がいるのは嬉しいことだ。

もし、あの時…死んでいたら…こんな馬鹿げた会話もできなかったんだなと…

そう思うと涙が溢れてきた。

猫「!泣くことはないにゃ!確かに素材は村の入り口の便所の脇から採ってきたけど!ちゃんと食べれるって調合じいさんも教えてくれたみゃ!スープもちゃんと味を食材屋のおばさんに味見してもらったし…」

猫「…おばさん気失ったけど…

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何でかはわからないが、今日はやけに一生懸命に話をするウチの猫。

一部気になる部分はあるが…

その姿にまた涙が出てきてしまい。俺は背中を向けてしまった。

猫「でもでも!ちゃんと食べれるから!大丈夫だから!…大丈夫だみゃぁぁ…」

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猫の声も涙声になっていて、どうしてもこの鍋を食べてほしかったらしい。

いつもなら「いらないなら捨ててくるにゃ!!」なんて言って家の近くの川に投げ捨てるくらいはするのに…今日は違っていた。

 

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猫「…今日宿屋の猫がウチにすごい勢いで駆け込んで来たんだにゃ…」

ナマ「…え?」

猫「宿に血だらけのご主人が来たって…」

…そうか…それでか…

猫「ご主人を連れてきてくれた人が薬を調合してくれて…でも…ご主人はすっと眠ったままで…口を開けてもくれなかった…」

猫「ご主人がいなくなっちゃうのは…もう嫌だみゃあ…悲しくて悲しくて…泣きそうになったら薬を作ってくれた人が言ったみゃあ…」

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詩子「大丈夫…こいつはこんなことじゃ死なないよ^^すぐに元気になるから、家でウマイ飯でも作っててやんな。食ったらもっと元気になるようなやつをな」

猫「だから!今日のは絶対においしいから!食べたら前よりもっと!もっと!!元気になれるみゃ!…だから…食べてほしいみゃぁぁぁ…」

ウチにいる猫は、以前からウチにいたわけじゃなかった。

母がいなくなって、独りで夕飯の材料の魚を釣っていたときに、釣った魚を勝手に食った後で…

猫「髪切りの修行で世界中を回ってるんだにゃ!魚のお礼に髪を切ってあげるみゃ!」

と言い。

ぼっさぼさだった俺の髪

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猫「う~~~ん我ながら素晴らしい出来!…なんか今にも」 

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猫「シルバー○ャリオッツ!! とかって言い出しそうだにゃ^^」

ナマ「いやいやいやいや!こんなんいやじゃ!やり直せ!!」

それ以来から、我が家に居座り、村人の髪を切っていくのがこいつの仕事になった。

俺には昔のことは一切話さないのに、他の家の猫には話したらしい。

こいつは遠い…遠い東の国から来たらしい。その国で平和に床屋の家で、暮らしていた時…みたこともない大きな化け物に主人を…家を…街を…国を…全てを壊されてしまった…とのことだ…

愛すべき主人を失い。気がつけば港に行き着いて…船に乗り(もちろん密航)この国に来た。そして色んな村を転々として…この村で俺に出会った…

他の村でも悲しい思い出があったらしいが、そこまでは聞けなかった。

そして今は…

村長を始め、村人も、俺も…こいつを家族だと思っている。

そんな家族の言葉が嬉しくて、男として情けないが、熱い涙が頬に伝わって、乾いた地面に落ちていく。

ナマ「…今度のは!大丈夫なんだな!?」

猫「…みゅ…当たり前だにゃ!さ!一緒に食べるにゃ^^」

ナマ、猫「いただきま~~す!」

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……

………

・・・・・・・・・

少しの間…

気を失っていたらしい。

最初に手をつけた、あの如何わしい塊のせいだったようだが…

それでも文句を言わず、俺と猫は笑顔のまま、鍋をおいしく食べた。

 

ナマ「ふぅ…」

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最初の一発目以外はおいしくいただけた鍋を食べた後(青いキノコは猫が食べたが、特に何も起きなかったのは納得はいっていない)俺は顔を洗い、身支度をした。

猫「みゅ?どっかいくのかみゃ?」

ナマ「ん~?酒場までな~」

猫「!酒は飲むんじゃないみゃ!」

ナマ「わかってるよ…ちょっと前まで重症患者だったんだからな」

猫「そうだにゃ!早く帰ってきてゆっくりとするんだにゃ!」

その重症患者に意識がぶっとぶ物を食わせておきながら言う奴のセリフではない、と思いつつも、俺は酒場まで向かった。

 

その頃酒場では…

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Ra「こんな貧相な村でも、マシな酒はでてくるもんだな…」

詩「…ああ、そうだねぇ」

Ra「…しかし…まぁ…驚いたねぇ…」

詩「何がだい?」

気になる言葉を口の中に残しつつ、Raqualは、残っていた酒を飲み干した。

それは今自分が言おうとしてたことは、ここではタブーなのかもしれないと感じたからだ。

Ra「…あの男のことさ」

詩「…」

詩子も同じことを考えていたのだろう、その先の言葉を選びながら会話を続けた。

Ra「あの傷は…私等ハンターでも致命傷になりかねないものだったんだ…それが…」

ダン!

詩子はそれ以上の事を語らせないために、飲み干した酒筒を大きく机に叩き付けた。

詩「宿の猫が何か飲ませたんだろう?それしかないよ…」

Ra「…そうだね…」

Raqualもその場の空気を読み、それ以上は語らなかった。

詩「そうさ…こんな場所にいるはずないんだよ。…もう忘れよう。酒がまずくなる」

そう言うと詩子は、目の前にあった酒ビンを手に取り、そのまま飲みだした。

ここにいるはずはない…こんな場所に…

だが目の前で起こったことも事実。

それを見てしまったからには否定はできない。だが!

…考えても仕方がない。今は狩りの後の唯一の楽しみである酒を楽しもう…

暗い雰囲気が漂う中、二人は酔うことのみを考えていた。

 

ナマ「えっと…あっいた…」

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俺は賑わう酒場の中で、さきほど会っていた女性ハンターをみつけた。その隣には、またみたこともない女性ハンターがいたが、何かの用事があるとかで席を立ってどこかにいってしまった。

ナマ「どうも…こんばんは。えっと…今日はありがとうございます助けて頂いて…えっと…」

詩「…詩子だ…名前が聞きたかったんだろ?」

ナマ「え?、ええ。詩子さん。本当に今日はありがとうございました」

詩「仲間と合流したついでに助けただけのことだ。気にするな。まぁ座りな、立たせて話をさせるのは周りから見ておかしいだろう」

ナマ「はぁ…」

なんてゆ~か…

サバサバしているというか、それでいて、周囲にも気を使う。言っていることも間違いがない。

その時瞬間的に、この人は、人を統率する役目をもつ人なんだと…思っていた。

席に座り、詩子より酒を勧められたが、さすがにウチの猫の言ったとおり、今は酒ではなくもうちょっと抑え目の物を飲むことにした。

ナマ「おねぇさ~~ん猫汁一つ」

猫汁というのは、この村でよく飲まれている飲み物である。

「猫汁」といっても別に猫からダシを取っているわけではなく、猫が好んで飲む飲み物ということで付けられた名前なんだそうだ。

微量のアルコールと炭酸が、老若男女+猫問わずに人気のある飲み物だ。

詩「なんともおもしろい名前だねぇ。私も頂こう」

ナマ「お!目の付け所がいいっすね~。おねえさ~~ん猫汁もう一つ追加で~」

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あれだけの強い酒を飲んでいるハンターにはこんな甘い酒はおいしくないだろうと思っていたが…

詩「ふむ…いけるじゃないか^^」

どうやら気に入ってくれたらしい。この村で唯一自慢できる飲み物を「うまい」と思ってくれるだけで嬉しくなった。

小一時間でおよそ10杯も「猫汁」を飲んだ俺達は、会話もなくただただ飲み続けていた。

俺は彼女に話したいことがある。だが、きっとそんな話をしたら彼女は怒るだろう…

何か他の話題はないか…他の…

色々考えている最中、最初に口を開いたのは彼女のほうだった。

詩「そういや…あの子のことなんだけどね」

ナマ「え?」

詩「あんたを助けようとしてた子さ」

ナマ「あっ…ああ!どうなったんですか!?彼女は?」

詩「…まぁ命に別状はないよ。鍛え方が違うからね…でもまぁしばらくは安静にしてないといけなくはなったがね…」

ナマ「そう…ですか…よかったぁ…」

詩「…で?あんたはどうなんだい?」

ナマ「?」

詩「何も…ないのかい?」

ナマ「…そうですね…自分でも不思議なんですよ…覚えているのはあのドスファンゴってやつの牙で腹をえぐられて…空中に放り投げられたところくらいで…その後は痛みで気を失いました」

詩「…で?」

ナマ「…それ…だけです。今は痛みも何もありません」

詩「…」

ナマ「詩子さんや宿の猫の治療のおかげですかね^^あはは」

詩「そう・・・だな」

彼女の言葉に何かひっかかるものを感じた。

といっても自分でも何がどうしてこうなったのかわかっていない。

確かに昔から傷の治りは早かった。

というよりもほぼ瞬時に傷が癒える自分の身体に違和感がなかったわけがない。

それでも、村長や村人からは「この「村の薬がいいからだ」とか「調合じいさんの調合方法は特別だったからだ」とか…

しかし、俺以外の人が怪我をおってもそんなに早くも治らなかった…

といってもこの村で大きな怪我をするようなことが、俺を始め、他の村人にもあまりなかったから、不思議に思っていても、慣れというものがその疑問を消してしまっていた。

ナマ「この村の薬は、とてもよく効くんですよ。助けてくれた人も、きっと早くよくなりますよ」

詩「そうだね…ありがとうよ」

ナマ「^^。そういえば、この村にはいつまで滞在を?」

詩「用事があってね。ここの村にはしばらく滞在することになったんだ」

これは願ってもないチャンスではないのか?

あの時感じた感情に…再び出会うには…

ナマ「詩子さん…」

詩「なんだ?」

今迷ってどうする…今ここで言わなければ…もう二度とこんなチャンスはない!

ナマ「俺を…」

ナマ「俺を…俺を…」

詩「…」

ナマ「俺を!ハンターにしてくれませんか!?」

俺の中での結論は一つだった。

あの時の感情に再び出会うには…

ハンターに…

モンスターハンターになって色んな世界を見て、色んな事を知って…

まだ見ぬ強い者と戦いたい!

長い夢から覚めて、俺は今…

新しい世界への旅の切符となる言葉を、彼女に渡した。

夢の向こうに見え隠れしている…大きな…そうとてつもない大きな世界への旅の切符を。

 

 

続きをまてぃ!

えっと…1話を書いた後に、団員の方々からも、嬉しい感想を頂けたのですが…

やっぱり我思うこと…

「…なんかパクリっぽいというか…見たこと聞いたことある話のごちゃまぜ型って感じがしてならない…」

私の物語の書き方というのは…

多分他の作家さん達とはかけ離れたものなんだと思う…

だって…

その場の思いつきのみなんだもんww

ぶっちゃけて言うのもなんなんですが、その時思いついたことをばしばし書いていって、後で「ここの表現おかしい」とかで直していくんですよw

その結果。

どっかで見たような内容のごちゃまぜになるんですよねぇ。

でもでも!パクってるわけじゃあございやせん!

少々形を変えて!お送りしてるわけでございます^^(本人に自覚なし)

まぁ、そんなこんなで第2話いってみましょう^^

上でも書いていますし、前回も書きましたが。

「パクリっぽい」とか

「オーソドックスだ」とか

「これ*******と同じじゃね?」とか

そういったクレーム、苦情は受け付けておりませんので^^

 

 

追伸

モンハン妄想生活では、SS撮影の収録のお手伝いや、登場人物を募集しています^^

もし、これを読まれて、参加してみたいと言う方。

こちらのコメント、もしくはゲーム内でお声をかけてください^^

サーバー2「ナマハゲ」まで。よろしくお願いします~。

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2008年2月18日 (月)

モンスターハンターF 妄想生活

皆さん超お久しぶり^^

UCGOも終わってしまい、今やモンハン漬けの永島っす(モンハン関係者様はナマハゲで^^)

Mixyの方でも書いたのですが、ちょっと自分を見失ってしまって、今まで日記やら小説やらをまったく書く気がおきず、だらだらと過ごしていましたが。

最近になってやっと元の状態に戻ったので、また痛い系やら寒い系やら妄想系やらを書いていこうと思います^^

FF11は…あまりのマゾさと、孤独感のため引退し、FMOも過疎化が激しいため引退。

今はモンハン一筋です。

そんな中、モンハンの中で妄想生活というかストーリーを考えたので、それを今回から書いていこうと思います。

私の所属する猟団 「ドス肉球」の皆様を巻き込んだお話です。

「なんかパクリっぽい」

「話にオチがない」

「オーソドックスすぎる」

等の

苦情、クレームは受け付けておりませんので!!

あしからず。

モンハン妄想生活第1話

「それは…白煙の向こうから…」

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ナマ「あ~~~~~~~暇だぁああああああああああ」

猫「みゃああ、そんなに暇なら、魚でも釣ればいいにゃあ」

ナマ「魚ぁ?そんなん釣ったって、どうせお前のストマックへ直行便じゃね~かよ」

 

この平和な村に生まれて、この平和な村で育ち、平和というものがなんなのかすら考えない毎日を過ごしていた。

遠くの街では、なんやら得体の知れないモンスターに襲われたとか。

とてつもなくでかい竜と戦った連中がいる…

とか

そんなの興味なんかまったくねぇ…

噂って~~のはでかくなってくもんだ。どうせそこら辺にうろついてる肉食獣のでっかい奴と戦った程度だろ。

そう。

噂なんだ。

と心で何度言い聞かせても、実際はその話が本当で、俺の知らない世界がきっとあるんじゃないかって思ってた。

時折村で酒を飲んでるハンター共が、その証拠だ。

奴等は色んな場所に出向き、見たことも聞いたこともない化け物と戦ってる…

それが楽しいものなのか?

それがお前らの使命なのか?

馬鹿馬鹿しい…

命をかけるなんて~~ことは、馬鹿がするもんだ。

そうだ!きっとそうに違いない!!

ハンター共=馬鹿なんだ!

またこんなことを考えている。

平和という退屈な時間の中で、俺は満たされない物があると、物心ついた時から感じていた。

それは、何なのか?

わかりもしない…

俺の中の親父の血が、俺を焦らせてるのか?

親父は、ハンターだった。

と村長から聞かされてる。

だった?どういうことだ?

何度も聞いたが、その答えは、村長をはじめ、村人全員が教えてくれない。

母は俺が10歳の頃、病で倒れ…帰らぬ人となった…

その母の最期の言葉。

「父さんは立派な人だった、父さんのように誰かを守れる強い人になって…」

思い出すとイライラしてくる。

俺達親子を置いて、どっかに行ったクソ親父のどこを尊敬すればいいんだ!

結局、母さんを…愛する人の最後すら見に来なかったクソ親父のどこを!!

ナマ「あああああああああああ!!!!」

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猫「!」

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ナマ「ああああああああああああああああ!!!!くそ!!」

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一体どうしろってんだ!

自分の中では、この平和から抜け出したい!何か新しいことをしたい!!

そういう思いと。

それは、あのクソ親父と同じ道を辿るかもしれない…

その思いが、ごちゃごちゃになって、混ざり合って…

俺の中を駆け巡っている。 

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ナマ「…くそ…」

焦っても仕方のないことは分かっている。

でも俺に何ができるんだ?

何も思いつかない…

思いつくことといったら…

腹が減ったので、何を食おうとか…

そんなことばかりだ。

よし!

考えていても仕方がない。

近くの森で、夕飯の材料でも採ってこよう。

思い立ったがなんちゃら…まぁいいことがある!

正確な意味すら思い出せないが、今すぐ行ったほうがいい!

何故か、その時はそう思っていた。

それが彼女等との出会い。

俺の人生を変えた、出会いだったんだ…

 

村を出て40分程度の密林。

村人もよく来るキノコ狩りの場所だ。

しかし毎回思うが…

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なんとも毒々しい色なんだが、村の者は皆これを取ってきて食っている。

中には、いきなり全身が麻痺して、動けなくなるっていうキノコもあるようで。

時には、爆発するようなキノコ、いきなり体力が上がったり、下がったりする奇妙なキノコも取れる場所だ。

そんなThe ロシアン・キノコ・ルーレット的な要素ばっちしな採取場所だが、まぁなんか取れたら猫に渡せば適当に料理してくれるだろう。

まぁぶっちゃけて言えば、あの猫共の料理自体がギャンブルみたいなものだ。

同じ食材なのに、季節が変わると恐ろしい物に豹変する。

どういった仕組みでそうなってるのかはまったくわからないが、まぁいいや。

目の前のキノコを適当に採取してると、目の前に緑色の物体が横切っていった。

表皮に苔を生やすその生き物はこの世界では「モス」と呼ばれる生き物だ。

キノコばっかり食っているせいか、その肉は柔らかくとても美味だ。

またまたぶっちゃけてしまえば、下手な猫のロシアンルーレット料理よりも、ただこいつの肉を焼いて食うほうがよっぽど安全でうまい。

ということで、愛用している包丁で奴を仕留め、肉を持って帰ることにした。

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ナマ「いやぁぁぁぁぁ、こいつの肉が手に入るとは、憑いてる、いや、ツイてる^^」

さて、この後どうしようか?

いつもこの場所より奥には行ったことがない。

奥には行くな!と村長からも言われてるが…

今日は行ってみよう…

まぁちょっとでかいモスがいる程度だろう♪

鼻歌交じりにその先の上り坂を上ってみる。

上りきると、そこは小さな平原だった。

よく見るとウチにいるような猫…?がいる。

なんか顔に布をつけているが…なんなんだろうか?

黒「みゅ?」

耳をピンと立てた黒猫は、奇妙に2~3回跳ねると、いきなり飛び掛ってきた!

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ナマ「おわああああああ!!!!」

ぶつかった拍子に、せっかく手に入れたキノコを黒猫が掻っ攫っていく。

ナマ「な!ちょ!!この黒猫があああああああああ!!!!」

今日の大事な夕飯(食えるかどうかは定かではないが)を盗られたことで頭にきた俺は、猫共を蹴散らし、無事キノコを取り戻すことができた。

その時だ…

茂みの奥からなにやら聞いたことのない鳴き声が聞こえてきた。

重く、響くようなその鳴き声…

モスのものではない!

それはすぐわかった。

そして…近づいてくる足音。

大地がかすかに揺れているのがわかった。

それは、確かに近づいている…

どこだ…?

平原の奥、海が見える下り坂にそいつは現れた。

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巨大な2つの牙を口元から生やし、全身を硬い剛毛で包んでいるその生き物は…

間違いなく…

モンスターだ!

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「ブゥ・・・ブヒィィィィィィイイイイイイ!」

その巨体に圧倒され、身体が固まって動きが取れない。

今持っている唯一の武器は包丁のみ…そして、使い古された鍋を改造した盾だけ。

あんな巨体の突進を、こんな盾で防ぐことなんてできやしない!

怖い…

真っ直ぐに立つこともできない…

包丁を持つ、左手の中が汗で濡れているのがわかる。

それをあざ笑うかのように、奴の鼻がこちらの臭いを嗅いでいる。

そして…

ザ…ザ…ザ…

奴が右前足を蹴りだした!

怒ったモスが同じ仕草をしているのを見たことがある!

勢いをつけた後、モスがした行動は…

突進が来る!!

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奴の身体が突進のための、溜めで後ろに 重心がかかった!

その瞬間、あの巨体が想像もできない速さで向かってきた。

奴との距離は一瞬で縮まっていく…

動け…動け足!!動け!!!!

動けえええええええええええええええ!!!

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ぐ…

周囲に飛び散る血の臭い…

あの巨体が通り過ぎていった空間の空気が引き裂かれ、それを元に戻すために風が吹く…

風が俺の鼻に獣の臭いを運んでくる…

先ほどまでの血の臭いを遠くにやってくれた風に感謝したい…

俺は奴が来る瞬間に、横に避けることができた。

ほんの数秒遅かったら、今頃は死んでいたかもしれない。

そして避ける瞬間、全身の力を込めて、包丁を奴の身体に食い込ませた。

奴は自らの勢いで、身体に刺さった包丁により肉体を裂かれた。が!

「ぐ…ぐぅぅぅぅううう…ブゥゥゥヒイイイイイイイイイイイ!!!」

あの硬い表皮の上っ面を斬った程度で、ダメージはなく、逆に奴を怒らせる結果にしかならなかった。

その上、無理な体勢で包丁を持ち、勢いに負けないように踏ん張った腕と手は、既に限界に達し、動かすと激痛が走った。

ナマ「っつぅ…」

しかし、これで踏ん切りがついた。

痛みのおかげで、恐怖を抑えることができる。

動ける!!

こうなったらひたすら逃げるしかない!

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奴は態勢を直し、また2~3度地面を蹴り付けると、再度突進をしてきた。

が、今度は足が自在に動ける状況だ。

直進しかできない奴の突進なら横に逃げれば問題はない!

はずだった…

自在に動いていた足も、極度の緊張からか、何もないはずなのに、足がもつれてバランスを崩してしまった。

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もうだめだ…

ここで死ぬんだ…

立ち上がろうにも、力が入らない。

仮に立ち上がったとしても…逃げ切れるのだろうか?

無理だろうなぁ…

俺は死を覚悟した。

……

奴が来ない…

何故?

その時だ、別の気配を感じた。

なんとか頭をそちらにむけると、霞んだ先に見えるのは…女?

2つの鎌のような剣を持ち、その女は奴と対峙している。

…?何でそんなことしてる?

え?一体この女はどうしようっていうんだ?

まさか…戦う気か!?

女「…ふぅ…はぁ!!」

その女は両手の剣を高々と上げると、彼女の身体から赤い闘気のようなものが身体を包んだ。そして…

一直線に、奴に向かい走り始めた。

ナマ「…やめろ!勝てっこない!無駄死にするだけだぞ!!」

霞んだ目が少しだけ元に戻っていく中で、その女は僅かに微笑んだように見えた。

奴は突進の態勢に入り、ターゲットを完全に補足した。

後は…

全力で突っ込むのみ…

やめろ…やめてくれええええええええええ!!!!

どこからやってきたかもわからない女が、俺の代わりに死ぬところなんて見たくない。

いや、それ以上に、無力な自分が何もできない今の状況から逃げたかった俺は…

互いがぶつかる直後、目を瞑ってしまった。

断末魔に似た悲鳴が周囲に響き渡り、木々に止まっていた鳥達が逃げていく音が聞こえる。

だから言ったんだ!!

無駄死にだって!俺なんか放って逃げてくれれば!!

それでも目を開けてどうなったかを見てしまう…

人間の恐ろしい本能なのだろうか?怖い物見たさに目を開けると…

信じられない光景が広がっていた。

先ほど俺が奴に与えた傷口に、鎌上の刃を食い込ませていた女がいた。

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断末魔の悲鳴は奴のものだったらしい。

なんてことだ…あの突進を紙一重で避けて、さらに小さな傷口を完璧に狙って攻撃するなんて…

しかしそれでは終わらなかった。

「はぁああああああああ!!!」

そこからは一方的な展開だった。

奴の側面をとった女は目にも止まらぬスピードで、剣で奴の肉体を切り裂いていく。

その時間僅か数秒…

両手を交差し、彼女の身体から出ていた赤い闘気が消えると、奴の身体の側面のあらゆる方向から血飛沫が上がった。

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やった…のか?

横倒れになる奴…荒い呼吸が聞こえてくる。

女「ふぅ…こんなもんか…」

女の顔には汗一つ見えなかった。

あの巨体を前にして、恐怖どころか緊張もしなかったのか!?

女「…君?大丈夫?近くの村の人?こんな場所に一人で…しかも、そんな武器で来ちゃ危ないよ」

ナマ「…え?…ああ…」

あまりにもあっけない結末というか、死すら覚悟した後の結末が…こんな結果に終わってしまって、なんとも言い難い気分になる。

ナマ「…しかし…こんな化け物みたいなモスがいるなんて…村人にも聞かされてなかった…まぁこんな場所に来る連中なんていないからな…」

女「え?モス?…ぷ^^ あはははははは!」

何がおかしいのだろうか?どうみたってモスの親玉くらいにしかみえないじゃないか。

女「あは!…あはははっ…ごめんごめん。笑っちゃいけないよね。こいつはねドスファンゴっていう凶暴な牙獣種なの。まぁルーキーハンターの最初の目標みたいなものね」

ナマ「ドス…ファンゴ?」

女「うん。この寒い時期になると周囲のキノコとかを求めてここらへんの森に出てくるのよ。本来は雪の多い山とかに住んでるんだけどね」

ナマ「はぁ…」

まぁよく見れば確かに雪山とかにいそうな感じのモンスターだ。剛毛だけど保温に適してそうな体毛とかがそれを想像させる。が、肝心の雪山というのがどんなものかがさっぱり想像できないが…

先ほどまでの荒々しさがまったく感じられなくなった、このドスファンゴという化け物を見ていると、なんだかビビってしまっていたことが情けなく感じてきた。

俺はドスファンゴに近づいて奴の目を見た。

傷が相当痛むのだろう…瞳孔が開いたり閉じたりを繰り返している。

が…

何故だかこの時、予感がした。

まだ死なない!

まだ死なない!!!

そう感じた瞬間だった。横倒しになった奴が頭を振り回し、再び起き上がった。

ナマ「あわわわわわわわああああああ!!」

悪い予感がした瞬間、後ろに後退したが、いきなりのことで身体が反応せず、尻餅をついてしまい。その後は、先ほどと同じく恐怖で動けない状態となってしまった。

明らかに奴の目は異常だった。

怒りで我を忘れている…

その巨体に似合わない小さな目が恐ろしく見開かれて、動けない俺を凝視している。

そして…

今度は溜めなどしない、いきなりの突進!

どうにもできない!

巨体は完全に俺に向かってきている。

瞬きする暇もなかった。

奴の突進の勢いを止める術は…ない…

刹那。

自分の馬鹿な頭では理解できないことが起きた。

奴と俺の間に、さっきの女が割って入ってきた。

何故…?

俺なんかのために?

こいつを倒すために?

瞬間に考えられたのはこの2つだけ…

どっちが正解なのかはわからない。

しかし奴の牙は無情にも、彼女の腹部の鎧に突き刺さり、手ごたえを感じた奴はそこで停止し…

牙に刺さったままの彼女を空に放り投げた。

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先ほどまで見えていた彼女の笑顔が一変し、苦悶の表情となった…

あっああ…ああああああああ…

声が出ない、身体も動かせない。

目だけが、奴の動きを見続ける。

放り投げた彼女を後ろ足で蹴飛ばし、さらに方向をかえた。

ドスファンゴは彼女の命を絶つ。

今はそれしか奴の頭にはないのだろう。

牙獣種の王者の誇り。

ワレヲキヅツケタモノハ…ユルサナイ。

俺の頭は恐怖でおかしくなったのだろうか?そう奴が言っているように思えた。

もうあと1秒もしないうちに奴は完全に彼女の方向へと向いてしまうだろう。

俺は何をしているんだ?

何故こんなことになっているんだ?

今日の夕飯の材料を採りにきただけのいつもの森で…

村の者が足を踏み入れない場所に行ってしまって…

猫に襲われて…

化け物に襲われて…

それを救ってくれた人が現れて…

その人が俺を庇って瀕死の状態になって…

そして、この化け物は、その人を殺そうとしている…

俺は何をしているんだ!

俺は!!

 

僅かに手を動かすことができた。

立ち上がる力がでてきた。

唯一の武器である包丁を強く持つことができた!

これだけでいい。

後は…

闘うのみ!!

ぬぅぅぅああああああああああああ!!!!!

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包丁の刃が、奴の剛毛を切り裂いて、飛び散った毛が、顔や腕に刺さっていく。

関係ない…

奴を切っていく度に、硬い表皮が刃を削り、もう切れなくなっていく。

関係ない!!

終には突進をもろにくらい、意識が飛んでいきそうになる…が!

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関係ない!!まだまだああああああ!!!

もう何分経過したんだろうか…?

いや、ほんの数秒なのかもしれない…

気合で押し殺してきた全身のあらゆる箇所の痛みが、脳へと伝わってくる。

それが、本来の俺の力の限界だから…もう寝ていろ!という脳からの命令が、視界をぼやけさせ、意識を失わせようとしている。

ふざけるな!

まだ…まだ力は入る!!

まだ…まだ戦える!!

 

ドスファンゴにとってもこれは予想していなかったのだろう。

己の持つ最大の力で幾度もぶつかった相手が、未だに立ち上がってきては、我に剣を向けてくる。

そればかりか、隙を突いて無駄とわかっていながらも、力強く剣を押し当てて、切れない剣で我を切り裂こうとする。

奴の身体は限界にきている。

もう一度。我の牙で身体を射抜かれては、立ち上がることはできまい。

だが、何故だ?

奴にはまだまだ戦うという気合が伝わってくる。

何故だ??

腕の立つ狩人とて、我の一撃で死を迎えようとしている中…

何故この者は立ち上がるのだ!?

 

互いに譲れぬ物がある。

牙獣種の王者としての誇り。

自分のために命をかけて守ってくれた人のために。

 

次が最後の攻撃だ!

次こそで奴を仕留める!

 

寒冷期の冷たい空気が、肌に突き刺さる。

しかし彼にとっては、それもいい眠気覚ましにしかすぎない。

もう後はない。

残っている全ての力を込めて!!

静寂で包まれた空間に、風になびかれて、枝から落ちた木の実が地面に落ちようとしている。

それは新たな生命のための何千、何万年も前から当たり前に行われている生命の儀式。

その儀式が終わった音が、彼等の命を懸けた最後の戦いの合図となった。

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ゆくぞ!!若き狩人よ!!! 

 

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ぬぅああああああああ!!!

これが!

これが! 

最後だああああああああああああ!! 

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俺は、ドスファンゴの突進を、僅かに残った力で、横に回避し、今まで傷をつけてきた奴の横腹に全ての力を注いだ一撃を叩き込んだ!

手ごたえあった!!

表皮ではなく、確実に奴の肉を切り裂いた手ごたえがあった!

が…

今までの攻撃で、きっと俺がここを狙うのはわかったいたのだろう。

僅かに身体を傾けて、切断される部分を浅くしやがった…

さすが…牙獣種の王と言われるだけはある…

つえぇや…

その後、ズンという響く音とともに、俺の腹はドスファンゴの牙が刺さり。空に投げ出された。

地面に落ちる瞬間、俺を助けてくれた女はどうなったかな・・・と思っていた。

結局…俺は何もできなかった…

母さんの望むような「誰かを守れるような者」に…

へっ…

なさけねぇなぁ…

意識が遠のいていく…腹から俺の血が流れ出てるのが自分でもわかる。

でも不思議なんだよなぁ…

あまり痛くはないんだ。

眠る直前の安堵感に似ている。

これが…死か…思っ…てた…よ…り…つら…く…

?「誰だ?この男は?」

?「さぁ…でも…あのドスファンゴをあそこまで弱らせたのはこの人かもよ?」

…なんだ?誰だ?ここは天国なのか?

…天国にもドスファンゴがいるのか?

…できるならもう…会いたくねぇなぁ…

?「なんにせよ、こいつはついてるね。アイツを狩れば、そこそこ収入はあるでしょ?早めに切り上げて宿にもどろう。あの子の治療もあるし」

?「だねぇ。アイルー達のおかげでそんなにひどい傷でもないのは幸いだったね」

?「さぁ!いくよ!」

?「了解^^」

…何の会話だかさっぱりわからねぇ。

薄れゆく意識の中で、俺が見たのは白煙が立ち込める世界だった。

…ああ…これが天国なんだと思っていた。

しかし、その白煙の世界を切り裂いて現れたのは…

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薄い赤と青で透き通った2本の剣を持つ者と 

蒼く美しい巨大な銃槍を持った者の二人が、一瞬にしてドスファンゴを絶命させた。 

 

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何が一体どうなってるのか・・・?

もうどうでもいいや…

そして俺は意識を失った。

この出来事と出会いが、俺の人生を全て変えてしまうことになる。

そう…俺の中で求めていた世界への旅は…

この時から始まった。

 

 

 

 

 

続きをまてぃ!!

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